大激戦の愛知県議補選・豊橋市区(定数2、6日投票)で、大村県政と対決し「コロナ対策優先の県政に変えよう」と訴える日本共産党の、しもおく奈歩候補(34)が共感を広げています。減税日本公認の竹上裕子候補(愛知維新の会推薦)、新政あいち(旧民進党系)推薦の広田勉候補(連合愛知推薦)との違いが鮮明になっています。
補選の最大の争点は、大企業応援に熱をあげ県民のくらし・福祉を切り捨てる大村県政に、県民の声を届け、要求実現の力となる日本共産党の議席復活なるかどうかです。
大村県政は、自民党・公明党と新政あいちに支えられ、対立姿勢をしめす減税日本も、予算に賛成する事実上オール与党体制で、自公直結の県政です。全国2位の財政力がありながら、大企業に100億円規模の支援をする一方、新型コロナ対策や医療・福祉・教育、暮らしは後回し。
請願件数は、党議席のあった15年から4年間で92件あったのが、19年から3年間で9件に大幅に減っています。
県議会に県民の声を届ける議席がどうしても必要です。岸田政権になって初の県議選で、岸田自公政権にノーの審判をくだす絶好の機会です。
しもおく候補は、新型コロナ発生から何度も県に対策強化を申し入れてきました。「オミクロン株」の感染急拡大をうけ、1月13日には、ワクチン3回目の迅速接種、希望者全員の無料PCR検査、宿泊療養施設の新増設、医療機関への支援強化など県に求めました。
一方、減税日本の竹上候補は、コロナ対策で「感染予防と飲み薬に全力投球」(選挙公報)と述べ、「自己責任」を押しつけています。
県税日本代表の河村たかし名古屋市長は、コロナ第2波(20年8月)の真っただなか、コロナ対策そっちのけで大村知事リコール署名に奔走し、政治を私物化し、県政に混乱を持ち込んだ張本人です。竹上氏も河村市長に共鳴し、署名を集めていました。不正を主導し実行したのは日本維新の会から衆院選に立候補を予定していた人物です。不正の発覚後も、何ら説明はありません。
新政あいち推薦の広田候補は、選挙公報に「コロナ」の文字もなく、コロナ対策に一切触れていません。
大村県政と対決しない議員が増えるばかりでは、大企業応援、県民の暮らし無視の従来の大村県政は変わりません。
(2月4日 しんぶん赤旗)