愛知県議補選豊橋市区(定数2)が28日告示(2月6日投票)されます。日本共産党前県議のしもおく奈歩予定候補(34)は、県議空白を克服し、県民の声を届け、くらし最優先の県政に変えようと全力をあげています。
しもおく予定候補が街頭で、「コロナ禍で多くの県民のみなさんが苦しんでいるときに、その声を議会に十分に届けられず、本当に悔しい思いでいっぱいでした。今度の補選は議席奪還、県政転換のチャンスです。支持を大きく広げてください」と訴えると、共感の拍手が広がります。
愛知県議会(定数102)は、2019年の県議選で2議席あった党議席がなくなり、県民の声が届かない、行政へのチェック機能を失った議会になっています。
■ 請願数10分の1
請願数は、党県議団が議席空白を克服した15年から4年間で92件ありましたが、空白になった19年から3年間に提出された請願はわずか9件。10分の1にまで減り、党議席の重要性が浮き彫りになっています。
県議会の討論も、党議席があったときに行われていた知事提案への反対討論が行われなくなりました。21年度当初予算案を審議した定例議会(昨年2月)は自民、新政あいち、公明の3会派が賛成討論するだけで、「起立採決」もせず「異議なし」を確認して可決しています。
オール与党の大村秀章県政は、リニア中央新幹線、中部国際空港2本目滑走路、産業首都構想をいっそうすすめ、1件最大100億円規模の補助金を出すなど大企業優遇の県政をあからさまにしています。一方、コロナ禍で豊橋の医療体制がひっ迫するなど、県民に冷たい県政が続いています。
■ 県独自制度実現
しもおく予定候補は県議時代、若者や女性、豊橋の声を届け、県政を動かしてきました。17年に豊橋市で発生した竜巻被害では、国の支援から漏れた人たちを応援する県独自の支援制度を実現。18年の台風24号による農業被害では、被災農業者向け支援事業を実現しました。県内すべての高校生に性被害相談窓口カードを配布。労働相談窓口の周知ポスターも、コンビニなど若者が集まる場所に張られるようにしました。
愛知県の財政力は全国2位を誇ります。それにもかかわらず、大企業応援県政のもと、医療・福祉・教育は全国最低水準です。
しもおく予定候補は、税金の使い方を変え、豊橋市に宿泊療養施設を開設するなどのコロナ対策強化、県独自の給付制奨学金制度の創設、東三河地域に性暴力ワンストップ相談センターの設置、コミュニティバスへの県補助などを実現していきたい、と訴えています。
補選には、しもおく氏のほか、現職豊橋市議が無所属(連合愛知推薦)で立候補を表明。党と後援会は、「しもおく予定候補の議席奪還は参院選勝利にとって決定的。共産党と、しもおく予定候補の実績を広げに広げよう」と奮闘しています。
(1月26日 しんぶん赤旗)