「県議空白克服の絶好のチャンス」―。28日告示(2月6日投票)の愛知県議豊橋市区補選(定数2)で、日本共産党は、しもおく奈歩前県議(34)が議席奪還めざし全力をあげています。
補選は無所属県議の市長選立候補、公明党県議の辞職によるもの。現時点で正式に立候補を表明しているのは、しもおく候補だけ。政党として候補者を擁立するのは日本共産党だけになる見込みです。
日本共産党は2019年の県議選で2議席を失い、全国唯一の県議空白県となっています。
党県議がいなくなったことで、県政は大企業奉仕の姿勢がいっそうあからさまになり、全国有数の財政力がありながら県民のくらし・福祉に冷たい県政へますますひどくなっています。コロナ禍で病院や宿泊療養施設に入れず、救える命が失われる事態もおきています。県民の切実な声も、請願として論議される道が閉ざされ、願いが届かない県政になっています。
しもおく氏は連日、早朝から夜まで駅頭や商店街で宣伝し、「くらし・福祉優先の県政へ」と強調。「全国有数の財政力を大型事業でなく、コロナ禍で苦しむ県民の福祉や暮らしに使うべきです。みなさんの声を県政に届けるため再び県議会に送ってください」と訴えています。
■ すやま氏と訴え
8日には豊橋駅前で、すやま初美参院愛知選挙区予定候補、豊橋市議団とともに「ジェンダー平等まちかどトーク」に取り組みました。党東三地区委員会、民青同盟東三地区委員会の党員、同盟員がシールアンケートを行いました。
しもおく氏は「日本の女性の国会議比率は世界最低クラスです。愛知県議も定数102のうち女性議員はわずか5人。東京都や京都府の女性議員比率は2割を超えていますが、愛知県は4・9%で全国42位です。私が議席を失ってから豊橋市選出(5人)の女性県議はいません。政治分野での女性参画が必要です」と訴えました。すやま氏は「女性の生涯賃金は全国平均では男性の55%。愛知県を含む東海地方は50%に過ぎません。生涯賃金は年金支給額に反映します。男女の賃金格差是正がどうしても必要です」と訴え、日本共産党のジェンダー平等政策を紹介しました。
対話した大学2年生は「医学系大学で女性受験者の合格者を制限したことが問題になりました。ひどい差別だと思います」。女子高校2年生は「理系大学に進学すると友だちに話したら『理系大学は男ばかり』と言われました。理系は男性。文系は女性と偏見があるようで嫌です」。事務職の女性(27)は「同じ仕事をしているのに男性のほうが昇給や昇任が早いです。重役は男性ばかり。日本は世界から遅れていると思います」と話しました。
しもおく氏らは、ジェンダー平等の社会実現へ奮闘する決意を示しました。
■ 22日に街頭演説会
党地区委員会は22日午後2時から豊橋駅前で穀田恵二国対委員長を迎え街頭演説会を開きます。斎藤啓東三地区委員長は「参院選の前哨戦としても重要な選挙。演説会を節に、すべての支部、党員、後援会の力を結集し、担い手を広げ抜き、必ず議席を奪還したい」と語ります。
(1月14日 しんぶん赤旗)