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太平洋戦争開戦の日「赤紙」宣伝

赤紙を配り、戦争反対を呼びかける人たち=8日、名古屋市中区

 太平洋戦争開戦から80年になる8日、各地で「平和を守る行動」が取り組まれ、召集令状(赤紙)を模したビラを配布し、改憲阻止を訴えました。

■ 愛知 母親らアピール

 愛知母親大会連絡会は母、名古屋市中区栄で赤紙宣伝に取り組みました。11地域・団体22人が参加し、署名やスタンディング、リレートークで通行人にアピールしました。

 中尾裕子事務局長は、「3度の被爆を経験し、母親たちが核兵器から子どもたちを守るために立ちあがりました。日本政府は、戦争の放棄を約束した憲法9条を守るとともに、核兵器禁止条約締約国会議に参加してほしい。ぜひ署名していただき、声を届けよう」と呼びかけました。

 看護師の浜島ちか子さんは「白衣を戦場の血で染めるわけにはいかない」。雑貨屋を経営していた遠山京子さんは「戦争は赤紙1枚で戦争につれていかれる。自分の身に起きることとして考えてほしい」。関谷敏雄さんは「父は母と結婚して半年で召集され、戦死した。二度と起こさないよう署名してほしい」と話しました。

 署名に協力した女性(87)は「開戦時は小1。当時の先生は世界地図を開き、『この国(アメリカ)と戦争する』と言ったことを覚えている。私は勝つと信じて疑わなかった。終戦したときのことは忘れられない。もう二度と戦争はしていはいけない」と語りました。

(12月10日 しんぶん赤旗)