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辺野古新基地ノー 名古屋でコンサート

注目を集めた、ひらき座チンドン隊の人たち=27日、名古屋市中区

 沖縄県辺野古の米軍新基地建設に反対する「平和とジュゴンを守る 辺野古新基地建設反対コンサート」が27日、名古屋市中区で開かれました。冷たい風が吹く中、愛知県内を中心に活動するミュージシャンら17組が参加し、平和や沖縄への思いを歌いました。

 県内の沖縄出身者や米軍新基地建設反対の運動をしている人たちが「音楽を通じて支援を」と実行委員会をつくり、今回で25回目。

 浅野義高実行委員長は名古屋高裁での「愛知県警機動隊派遣違法訴訟勝利」を報告し、「違法に派遣され、高江に襲いかかり、その人件費は税金というのはおかしい。県知事はすぐ上告を取り下げるべきだ」と述べました。

 ひらき座チンドン隊は、2017年9月から朝鮮学校が「高校無償化」から適用除外されたことを訴え、路上ライブを続けてきました。代表の川瀬まゆみさんは「マイクを持って訴えるだけでは注目を集められない。音楽があることで見てもらえる。元気に明るく、訴えていきたい」と話しました。

 キーボードと歌を披露したユミコさんは「子どもたちに平和な日本を手渡すために、行動しよう。行動しなければ何も変えられない。まず一歩踏み出そう」。大阪で教員をやりながら、路上ライブを続ける、まっすんさんは「イマジン」「青空」などの替え歌で初出演。被爆2世のまっすんさんは「被害だけでなく、日本の戦争責任は子どもたちに伝えなきゃいけない。戦争の正しい歴史を伝え、戦争反対の声をあげていこう」と訴えました。

 会場にはパネル「辺野古新基地はつくれない」が並びました。建設地の最深90㍍ものマヨネーズ状の軟弱地盤や真下を通る活断層、米軍の安全基準の高さ制限を超えた学校や鉄塔があることなどわかりやすく図や新聞の切り抜きで明らかにしました。辺野古や高江ヘリパッド建設に抵抗する人たちの写真も展示され、聴衆だけでなく通行人も真剣に見ていました。

(12月1日 しんぶん赤旗)