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75歳以上医療費倍化阻止へ あいち高齢者大会開く

豊かな高齢者社会をめざし開かれた高齢者大会=26日、名古屋市昭和区

 「75歳以上の医療費2倍化中止を」―。豊かな高齢社会をめざす「第22回あいち高齢者大会」が26日に名古屋市昭和区で開かれ、約200人が参加しました。年金者組合、愛知社保協、愛労連などでつくる実行委員会の主催。コロナ禍で全体会のみの開催となりました。

 実行委員長の丹羽典彦・年金者組合愛知県本部委員長があいさつし、「来年の参院選に向け、高齢者のいのち、健康、人権侵害につながる『75歳以上の医療費窓口2倍化中止』の声を、広く国民に訴えよう」と呼びかけました。

  長友薫輝三重短期大学教授が「全世代型社会保障の改革と人権としての社会保障のあり方」と題して記念講演しました。

 長友氏は岸田内閣が設置した新しい資本主義実現会議について解説しました。「『コロナ後の新しい社会の開拓』といいながら、医療や介護、社会福祉分野はコロナ前の政策を継続している」と批判し、「地域の実態をふまえた政策的対応が必要だ」と指摘。日本高齢期運動連絡会がまとめた「日本高齢者人権宣言(第1次草案)を紹介し、「『高齢者の人権保障は権利だ』の声をあげよう」と話しました。

  小松民子・愛知県社保協事務局長が行動提起し、「自公政権の医療費削減政策の転換、75歳以上医療費窓口負担2倍化中止へ、学習や署名を広げよう」「全ての世代に医療費の窓口負担ゼロが世界水準であることを訴えよう」「高齢者の生活実態調査を行い、生活実態を訴えていこう」と述べました。

(11月30日 しんぶん赤旗)