「コロナ禍を乗り越え、憲法が生きる社会を実現しよう」―。第51回はたらく女性の愛知県集会が20日、名古屋市内で開かれ、「ジェンダー平等、ハラスメント根絶、均等待遇、いのちとくらし、平和を守る女性の共同を」と題して交流しました。オンラインも含め120人以上が参加しました。
河合祐美子実行委員長(愛労連女性協議長)があいさつし、「女性の権利は何十年という歴史の中で勝ち取ってきた。単産・単組で学習会を重ね、地道な運動で少しずつ確実に前進させていこう」と話ました。
環境づくりも
活動交流では、医労連の女性が「病棟看護師へのアンケートでは生理休暇の取得がゼロだった。制度があるだけではダメ。制度の周知と取得しやすい環境づくりへ、女性の力を結集して運動広げよう」と発言。愛高教の女性は「組合で開いたLGBTQの学習会に参加し、当事者から話を聞いた。性別問わず、みんなで学んでいくのが教育の原点。しっかり学び現場にいかしていきたい」と述べ、愛知国公の女性は「公務員の不妊治療休暇の新設、非常勤職員の産前産後の有給化などが認められた。粘り強い長年の運動の成果。引き続き要求掲げ運動したい」など発言がありました。
連帯して声を
望月衣塑子・東京新聞記者が「マスメディアの現実―岸田政権とメディア・ジェンダー平等にむけて」と題して講演しました。東京五輪や総選挙、官邸などの取材を通した経験を語り、「報道への官邸圧力は強い。権力側が隠そうとすることを明るみに出すことが私のテーマ。3月には記者も参加する官邸前デモも開かれた。多様な声を社会や政治へ届けるために、連帯して抗議の声をあげよう」と呼びかけました。
参加者は「男女ともに仕事も家庭も両立できるルールを確立しよう。一人ひとりが大切にされる社会、ジェンダー平等社会を実現しよう」と集会アピールを採択しました。
(11月26日 しんぶん赤旗)