「看護師・介護職員の大幅な賃上げ、増員を」―。名古屋市中区で12日、愛知県の医労連、民医連、自治労連、社保協の4団体は「ドクター・ナース・介護ウェーブ」を実施し、署名やビラ配りなどでアピールしました。
労組役員、看護師、介護職員ら17人が参加。安心・安全の医療・介護・福祉提供体制の実現や介護保険制度の抜本的改善を求める署名を呼びかけました。1時間の行動で37人が署名しました。
看護学校2年の2人は「実習が少ない。コロナ禍で仕方がないけど、人の命にかかわる仕事にこんなので本当に働けるのか不安です。学校に行くのは週1回で、あとはリモート。学べる環境が欲しいです」。若い看護師も署名し「本当に現場は人が少ない。署名はその通り。もっと人を増やしてほしい」と語りました。
通りがかりの女性(71)は「高齢化はこれからも進む。看護師も介護士も削るんじゃなくて増やすべきだ」。男性(58)は「必死に働く人が報われるよう、せめて給料だけでもあげて」。娘がコロナに感染したと語る女性は「その時は入院も診察もすぐにしてもらえず、本当に困った。人を増やして、すぐに治療できるようにしてほしい」と話しました。
参加者は順番にマイクを握り、「医療も介護も現場にはまったく人が足りていません。大幅増員で命と健康を守る医療・福祉・介護に」、「介護は一人夜勤が多く、利用者の安全や職員の健康が危ぶまれている。制度見直しで、介護従事者の賃金水準を全産業水準まで引き上げよう」と訴えました。
(11月16日 しんぶん赤旗)