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病床削減見直して 名古屋の病院前で医労連が署名訴え

「医療・介護を充実してほしい」と署名する通院患者ら=5日、名古屋市南区

 日本医療労働組合連合会(医労連)の呼びかけた「全国統一行動」に呼応して5日、愛知県では5カ所の病院前でアピール宣伝に取り組みました。

 名古屋市南区の名南病院前で、愛知県医労連の西尾美沙子副委員長や名南会労働組合員らが「安全・安心の医療・介護・福祉の充実を」と書いた横断幕を掲げ、通院患者らに「国民のいのちと健康を守るため」の国会要請署名の協力を呼びかけました。

 西尾副委員長らは「コロナの第5波では感染者急増で病床が不足し、保健所もパンク状態でした。自宅で亡くなる人も相次ぎました。第6波に備え、公立・公的病院の再編統合や病床削減を見直すべきです。医療や介護職員の大幅増員が必要です」と訴えました。

 通院の女性(72)は「緊急事態宣言が解除されて街に人が増えコロナの再拡大が心配。国は誰でもPCR検査を安価で気軽に出来るようにしてほしい」と話して署名しました。父親(86)の付添の女性(54)は「骨折で入院していた父が看護師やリハビリのトレーナーに世話になった。人が足りなくて長時間勤務で大変と言っていた。給料など待遇改善をして人を増やすべき。民間病院だけの努力では無理なので国が財政的に支援すべき」と話しました。

(11月6日 しんぶん赤旗)