2021年11月2日 愛知県常任委員会
総選挙で、日本共産党を支持してくださった県民のみなさん、コロナ危機のもと、大奮闘していただいた支持者、後援会員・サポーター、そして愛知県党の党員のみなさんに、心からの感謝を申し上げます。
(1)
愛知県党は、今回の総選挙で、政権交代を実現する市民と野党の共闘の勝利と日本共産党の躍進という二つの目標をめざして総選挙をたたかいました。
野党共闘の勝利の追求ということでは、4野党による共通政策の合意と立憲民主党との政権協力の合意をうけて、愛知では、わが党の本多信弘候補で一本化となった愛知11区をふくむ15選挙区中10選挙区(1区、2区、3区、4区、5区、8区、9区、11区、12区、13区)で野党による候補者一本化が実現しました。日本共産党として独自に候補者を擁立した6区内田けん、7区須山初美、10区板倉正文、14区野沢康幸の各候補の勝利をめざしたのはもちろん、他の野党候補で一本化された候補についても、支援の濃淡はありながら、勝利のために力をつくしました。
他の野党候補を支援した9選挙区のうち4選挙区で自民党に競り勝ち、比例復活を果たした3選挙区はもちろん、議席獲得にいたらなかった2つの選挙区でも大接戦のたたかいとなったことは、小選挙区制度のもとで自民党に勝ち抜くには、この道以外にないということを示すものとなりました。
愛知県党は、候補者一本化において「対等平等」「相互協力」の立場にたった「本気の共闘」こそ力を発揮し、自民に打ち勝っていくことができるという立場を貫き、わが党の候補で一本化される選挙区をつくることを求め、最後まで協議をおこないました。
愛知11区の古本氏が立候補を突如とりやめたことで、わが党の本多候補が一本化となりましたが、党本部間をふくめた立憲民主党との協議では、わが党の候補で一本化される選挙区は実現しませんでした。愛知県においては、常任幹部会声明が明らかにしている野党共闘の今後の課題と合わせ、対等平等、相互協力による「本気の共闘」を確立していくということは、引き続く課題となっています。
(2)
日本共産党の結果は、比例東海ブロックで本村伸子候補の1議席を死守しましたが、目標とした島津幸広候補の2議席目を奪還し、長内史子候補の3議席目を獲得することにはいたりませんでした。
東海ブロックで得票数は、前回の45万970票から40万8千606票へ、得票率は6・6%から6・0%に後退する結果となりました。愛知では、前回の21万8千809票から21万6千281票へ、得票率は6・7%から6・4%へ後退する結果でした。
今回の選挙では、読者のみなさん、後援会員のみなさん、JCPサポーター、支持者のみなさんに支持を広げる「担い手」となってもらうことを積極的にお願いし、かつてないご支援をいただきましたが、それを結果に結びつけることができませんでした。その最大の問題は、支持拡大が前回選挙よりも少ない到達にとどまったことに端的にあらわれているように、わが党の力不足によるものと考えています。
(3)
常任幹部会の声明が明らかにしているように、愛知でもコロナから国民の命と暮らしを守る政策的提案、自公政治からの「四つのチェンジ」の訴えは、どこでも県民の共感を広げるものとなりました。とくに、今回の選挙戦で大きな争点として位置づけて訴えた気候危機打開、ジェンダー平等の問題で、愛知には日本最大の石炭火力発電所が存在し、さらに新増設をめざしている問題、愛知県の男女の賃金格差が全国でワースト3位となっている問題を明らかにして大いに訴え、若い方を含めてこれまでにない新しい方々への共感を広げるものとなりました。
今後の選挙でも大いに重視して訴えていくのはもちろん、既存の石炭火力発電所の廃棄をふくめた新増設の中止、ジェンダー平等を求める運動を具体化して積極的にとりくむことをふくめ、総選挙で掲げた公約実現に全力でとりくんでいく決意であります。
(4)
来年夏には参議院選挙がおこなわれます。再来年早々には、愛知県知事選挙、そして春には統一地方選挙がおこなわれます。参議院選挙では、比例代表での日本共産党躍進と愛知選挙区での議席奪還をかちとっていくこと、統一地方選挙では、県議空白の克服を何としてもやり遂げることをはじめ前回失った議席の奪還、議席増をかちとっていくために、宣伝・組織活動と強く大きな党をつくりあげる仕事にただちに踏み出していきます。