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民青愛知県委が食糧支援 前回の2倍以上利用

多くの学生が利用した食糧支援活動=5日、愛知県東海市

 日本民主青年同盟愛知県委員会は5日、東海市で、困窮学生に食料支援をする「ほこほこ愛知プロジェクト」に取り組みました。同市では7月に続き2回目の開催。

 会場は日本福祉大学東海キャンパス近くの名鉄「太田川駅」前。

 開始直後から、下校する学生が「わー。米や新鮮な野菜がある。無料でもらっていいの」と声をあげながら次々と訪れ、50人以上が利用しました。

 経済学部2年生は「夏休みは帰省せずアパートで自炊生活です。親からの援助がなく奨学金とアルバイトの生活なので助かります」。東南アジアからの留学生は「コロナによる渡航制限やお金もなく2年間帰国せず日本で生活しています。食料いただきありがとう」と話しました。

 実態調査アンケートには、看護学部3年生が「資格を取るためアルバイトをしていませんでした。親から仕送りを減らすのでアルバイトをせよと言われました。飲食店を始め募集が減っています。反対に学生の応募者が増えて採用されるか心配です。アルバイトをせず勉強に専念できるよう、国は給付型奨学金の拡充や学費無償化をやってほしいです」。国際福祉開発学部4年生は「私は就職が決まりましたが、旅行会社や航空会社を希望している友人は求人が少なく決まらないと言っています。求人増のためにも、国はコロナ第6波がこないよう対策を十分にやってほしい」と述べました。

 3年生スタッフは「前回の倍以上の学生が利用しました。一人が持って帰る食料も前回の倍以上。学生の生活が厳しくなっているのを実感しました」と語りました。

(10月9日 しんぶん赤旗)