愛労連(愛知県労働組合総連合)は8月31日、名古屋市中区のハローワーク前で、求職者らに新型コロナの影響や要望を聞くシールアンケートに取り組みました。昨年4月から実施し、12回目。
竹内創事務局長はじめ10人が参加。「緊急事態対象が愛知県を含め21都道府県に広がるなか、愛労連にも多くの相談が連日寄せられています。ぜひ要望を聞かせてください。寄せられた声を政府や国会に届け、支援策の強化を求めます」と呼びかけました。
アンケートには14人が応じました。国に望むことで「ワクチン接種」にシールを貼った女性(54)は「飲食店に勤めていたが長期休業。辞めて次の仕事を探しているが見つからない。ワクチン接種が進みコロナが終息しないと求人は増えない。政府のワクチン接種をはじめ感染拡大防止対策は何の効果もあげていない。菅義偉首相は『対策をやる。やる』と口先で言うばかりで信用できない」。精密機器製造会社に勤めていた男性(57)は「コロナ不況で会社が希望退職を募り応じた。専門技術職だったので次の仕事はすぐ見つかると思って退職した。専門技術を持っていても高齢者の再就職は厳しい」と話しました。
失業認定の手続きに来た男性(52)は「旅行会社で働いていた。会社は今年7月に業績の回復が見込めないと社員を半減した。50歳以上が解雇の対象になった。失業給付が切れる前に職につきたい」。初めて職探しにきた女性(52)は「夫は残業がなくなり大幅な減収になった。夫のテレワークで光熱費など増え家計は大変。私も働こうと思ってきたが中高年女性の求人は少ない」と語りました。
愛労連は「一人で悩まず、まず相談を」と無料相談センターを実施しています。平日午前9時半~午後4時半。フリーダイヤル0120(378)060。
(9月2日 しんぶん赤旗)