核兵器も戦争もない世界を願って、原爆被害の実相を伝える「原爆絵画展」が27日から、名古屋市中区の市民ギャラリー栄で開かれています。名古屋市原爆被爆者の会(金本弘会長)主催。8月1日まで。入場無料。
被爆者が描いた「忘れられない体験」絵画と「その時の想い」の文。広島市立基町高校創造表現コースの生徒が被爆者から被爆体験を聞いて描いた「原爆の絵」など約100点が展示されています。
広島で被爆した金本会長は「昨日(26日)、『黒い雨』訴訟で国が上告断念のニュースを聞き、中学校の同級生の原告に『よかった』と電話し喜びあいました。長崎を含め『黒い雨』の被爆者に手帳を交付してほしい。多くの市民に原爆の怖さを伝え、核兵器廃絶を訴えたいと思います」と話しました。
長崎で被爆した女性は「4歳で被爆しました。他のことは覚えていませんが、被爆の悲惨な状況だけは今でも鮮明に覚えています。ぜひ、平和への思いを込めて被爆者が描いた絵を見てほしい」と語りました。
(7月28日 しんぶん赤旗)