日本共産党の、もとむら伸子衆院議員(東海比例予定候補)は10日、愛知県尾張旭市で障害のある児童・生徒の保護者と懇談し、高校進学など進路問題について話し合いました。すやま初美衆院愛知7区予定候補(県副委員長)、川村つよし市議、榊原利宏前市議が同席しました。
参加した保護者は、子どもの中学卒業後の進路で悩んでいます。公立の全日制高校には支援学校在籍だと「内申点がつかないから受験できない」と現場で言われています。高校には支援学級はありません。そのため、支援学級在籍の生徒の公立高校受験の権利と、高校に支援学級の設置を求めてネット署名に取り組んでいます。
懇談で保護者は「支援学級在籍だと進学先が私立高校しかなくて、子どもが双子なので学費が倍かかる。全日制の公立高校に進学先があってほしいと署名を始めました」、「中学校卒業後、高等特別支援学校の入学には療育手帳が必要とされているが、軽度で療育手帳をもたない子もいる。持っていても倍率が高い」、「中学校の進路指導の教員から公立高校の受験はできないので自分で探せと言われた」と訴えました。
もとむら議員は、事前に寄せられた保護者の要望・疑問をもとに、文部科学省や愛知県教育委員会に聞き取った内容を紹介しました。「受験資格は中学卒業で、公立高校は受験できる。できないと言う中学校は指導の対象」「愛知県立高校には特別支援学級はないが、一宮起工科高校(一宮市)、福江高校(田原市)、高浜高校(高浜市)、日進高校(日進市)で特別支援教育をおこなっている」「支援学級に在籍した生徒の全日制公立高校への進学は愛知県で27人。全国で約300人」です。
もとむら議員は「県立4校で特別支援教育を実施していることは保護者にも知らされていません。神奈川県では、ホームページに公開され、試験内容も配慮し、支援教育をしている学校数がもっと多い。特別支援教育の充実、生活、教育など寄り添った相談体制の強化が必要です。みなさんの声を届けるために力を尽くします」と語りました。
(7月14日 しんぶん赤旗)