「最低賃金の大幅引き上げで、まともに暮らせる賃金を」―。名古屋市の名古屋駅前で6日、全国一律最低賃金1500円の実現にむけた「最賃ビッグアクションin名駅」が取り組まれました。
愛労連(愛知県労働組合総連合)の呼びかけに加盟労組や共闘団体から15人が参加。「全国どこでも最賃1500円を」の横断幕を掲げ、駅利用客に最賃シールアンケートや「全国一律・最賃1500円」を求める署名を呼びかけました。
愛知県の最賃は927円です。現在、愛知地方最低賃金審議会が10月の改定に向け審議しています。
知崎広二愛労連議長らは「コロナ禍で収入が減っている多くの労働者は賃金が低い非正規労働者です。最賃の大幅引き上げがなければ非正規労働者の生活はますます厳しくなります。消費拡大、景気回復のためにも大幅引き上げが必要です」と強調しました。
シールアンケートに応じた大学生(21)は「岐阜県大垣市から名古屋市の大学に通学している。岐阜より時給が高いので名古屋でアルバイトしている。全国一律の最賃になれば時間に余裕ができるので岐阜でアルバイトしたい」。女子高校生は、「あなたの時給はいくらですか」の問いに「951円から1000円」にシールを貼りました。「スーパーで週2回のバイトをしている。コロナで親の収入が減って、お小遣いも減って大変」と話し、組合員が「最賃はいくらに引き上げたらいい」と聞くと、「もちろん1500円以上」とシールを貼りました。
署名に応じた自動車部品会社に非正規労働者(67)は「65歳の定年を過ぎて再雇用で働いているが定年前に比べ、今の給料は最賃並み。時給1500円は欲しい」と語りました。
(7月9日 しんぶん赤旗)