ナイチンゲール生誕を記念した「看護の日」の12日、新型コロナ禍で奮闘する看護師が全国各地で「これ以上、自己犠牲を強いないで」「医療を拡充し国民のいのちを守れ」「看護師の五輪派遣は困ります」と街頭やネット上でいっせいに声をあげアピールしました。看護師らの労働条件改善を求める日本医労連の「ナースウェーブ」行動です。(関連4面)
北海道医労連は、2月1日からツイッター上で行ってきた「#100日後に一揆(いっき)する看護師」キャンペーンが100日目となり、8人の看護師が記者会見。「検査を受けた半数がコロナ陽性で感染が広がっている。医療従事者に定期的PCRを行い、安心して患者の看護をしたい」と訴えました。
愛知県医労連が「#看護師の五輪派遣は困ります」と発信したツイッターデモは48万ツイートを突破。記者会見で「いまやるべきは五輪開催より医療体制の強化、看護師が働き続けられる環境の整備だ」と強調しました。
各県でも「石川県と金沢市に、減収補てん、PCR定期検査を申し入れ」「鳥取・米子の両市で『いのち守る署名』付きはがきをポスティング」「岡山県内の看護師らが一言パネルを掲げツイッターデモ」「徳島選出の国会議員事務所に『いのち守る署名』を持参し懇談を申し入れ」「山口県知事に、公費での定期的PCR検査、財源保障、看護師増員を要請」などの行動に取り組みました。
菅義偉首相が五輪への看護師派遣に関し、「休まれている方もたくさんいる」と述べたことに対して、「#潜在看護師」のタグが付けられ、「通常診療とコロナ疑い患者の対応で、ぶっ倒れて辞めた。現場の事とかも考えてくれませんか?」との声もネット上に多数上がっています。
ツイッターデモには、日本共産党の志位和夫委員長が参加し、「私も連帯します!」とツイートしました。
(5月13日 しんぶん赤旗)