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入院・透析 地域医療守れ 愛知・東栄 町長リコール署名提出

署名を提出する請求代表者の西谷賢治さん(左)=6日、愛知県東栄町

 愛知県東栄町の村上孝治町長の解職(リコール)をめざす、透析患者や町民でつくる「東栄町をよくする会」は6日、選挙管理委員会に969人分の署名を提出しました。請求に必要な署名数(有権者の3分の1、908人分)を上回り、選管の審査で必要数を超えれば、町長の解職を問う住民投票が行われます。

 医師不足や赤字を理由に2019年3月に村上町長は町が運営する診療所「東栄医療センター」の救急医療をやめ、20年3月には透析を中止。入院・透析・救急なしの新・診療所の建設計画(22年7月開院予定)を進めています。

 「東栄町人工透析・入院を守る会」は今年3月に救急医療と透析治療の再開を義務付ける直接請求署名1076人分を提出しましたが、町議会は反対多数で否決。署名縦覧中には、町長後援会が大村秀章県知事に対する不正・偽造リコール署名を利用し、「署名の偽造は懲役」などと書いたビラを全戸配布する妨害も起こりました。

 町民有志は否決を受けて、「よくする会」を結成。受任者69人が4月1日からリコール署名を集めてきました。共同請求代表の西谷賢治さん(透析患者)は「町長を支持する人たちの脅しに屈しない町民の力を発揮した」。同じく請求代表の浅尾大輔さんは「北設楽郡で唯一の入院・透析・救急医療を守るために、町民の意思を内外に示せたことは大きな一歩だ」と述べました。

(5月7日 しんぶん赤旗)