ニュース

名古屋市長選(25日投票)よこい候補勝利へ全力

 河村たかし名古屋市長によって破壊された民主主義を市民の手に取り戻そう―。25日投票の名古屋市長選で、日本共産党が自主支援する無所属新人のよこい利明候補(59)=自民、立憲民主、公明、国民民主推薦=の勝利を願う市民の大同団結が広がっています。

 河村市長は、知事リコール運動の中心人物であったにもかかわらず、大規模な不正が発覚するや「僕は被害者」と言い逃れ、告示第一声で「そんなに悪いことしたかね」と開き直っています。

 市民から、コロナが拡大しているときに、街頭でリコール運動に熱中した市長は名古屋の恥だ」「市民に自分の歴史思想を押し付けるだけで市民目線が欠けている」など批判の声があがっています。

 河村市長のもとで副市長を務め、前回市長選(2017年)に立候補した岩城正光弁護士は「空白の12年、思いつき政治を終わらせよう」。今回の市長選への立候補を取り下げた「女性で名古屋を変えよう会」の尾形慶子さんは「民主的な姿勢で緑あふれるやさしい名古屋にしよう」と呼びかけています。

■ 河村市政は空白の市政

元名古屋市副市長 岩城正光さん

 河村市政の12年は本当に空白の市政でした。市職員がどれだけ苦労し、仕事をしても、なかなか成果がありませんでした。原因は市長の無責任で思いつきの行政運営にありました。

 今こそ名古屋を変えなければいけません。これ以上、河村市政が続けば、本当に大切な市民サービスは悪化の一途をたどるでしょう。

 前回の市長選での悔しさを今度こそ果たしたいと思います。河村氏からよこい氏へ、新しい名古屋市政に変えていく。そしてよこい新市長にしたうえで、自分たちの要求、名古屋市のため、市民のための行政を訴えていきたいと思います。今度こそ良識ある市長を誕生させましょう。

■ 市民の声反映する候補

環境活動家 尾形慶子さん

 よこい候補と話し合い、二酸化炭素排出量削減や主導的な立場の女性を増やしていくことが約束され、立候補を取りやめました。

 希望が持てたのは、よこい候補が「市民が主役条例」や「市民会議」など市民の声を行政に取り入れる仕組みづくりを掲げたことです。多様な価値観、生き方を認める民主主義が不可欠です。市民と話し合い、ベストな道を選ぶ人を私は応援します。民主主義を脅かした知事リコール署名不正事件の関係者である河村市長は責任を取るべきです。

 コロナ対策や環境、女性など、あらゆる問題で市民の声を聞き、行政に反映する名古屋市にするには、よこい候補の勝利以外にありません。

(4月23日 しんぶん赤旗)