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最賃 当事者の声聞け 愛労連 審議会に非正規労働者を

 愛知県労働組合総連合(愛労連)は24日、愛知県庁で記者会見し、4月に改選される愛知地方最低賃金審議会を前に「当事者抜きで最低賃金を決めないで」と候補者名と「声明」を発表しました。

 最賃審議会委員は、公益・労働者・使用者からそれぞれ5人、計15人で構成。2年に1度改選され、愛知労働局長が任命します。現在、男性9人、女性6人。労働者委員は男性3人、女性2人ですが、最低賃金の影響を直接受ける非正規労働者はいません。

 愛労連は1989年の設立以来、「当事者の声を聞くべきだ」と候補者の推薦を続けてきました。今回、労働者枠に推薦した候補者は女性4人、男性1人。うち非正規労働者は3人。エッセンシャルワーカーは4人です。

 会見で、知崎広二議長は県内の労働者のうち非正規が38%となり、うち女性が58・6%(2019年)だと指摘。「コロナ禍で非正規労働者の不安定な雇用や労働条件の低さが浮き彫りになった。ジェンダーの視点から女性比率を上げるべきだ。多様な職場から自信をもって推薦したい」と話しました。

 3月1日の公示を前に、愛知労働局に対し①非正規労働者を労働者代表委員に任命する②全体で女性委員を半数にする③労働問題に精通した公益代表委員を任命する―の3点を要請していました。

(3月26日 しんぶん赤旗)