急激に変化する気候変動。いま私たちにできることは」―。青年ネットAICHI(青年革新懇)は6日、「気候変動」オンライン学習会を開きました。愛知県内の青年、学生ら25人が参加し、持続可能な社会を実現していくのに「何ができるか」を学び合いました。
同会は2004年に設立。「ゆるく、楽しく、ためになる」をモットーに、時事問題で学習交流会を開いています。
ドイツ出身で名古屋在住の環境活動家のフンク・カトリンさん、大学研究員の佐川清隆さんがリモートで講演しました。
カトリンさんは、産業革命以降、二酸化炭素排出量に比例して地球温暖化がすすみ、このままでは約7年で深刻な環境破壊、異常気象が一気にすすむと警鐘を鳴らし、「無駄ない消費、環境事業への投資、楽しく発信」する三つの行動が重要だと指摘。「1人の百歩より、100人の一歩が大事。小さなことからコツコツと楽しく実践していくことが環境を守ることにつながる」と話しました。
佐川氏は、世界で水力や風力といった再生可能エネルギーの発電量が原発を上回ったと強調。「日本は年間20兆円かけて化石燃料を輸入している。再生エネ発電に移行すれば、環境と経済の負担を減らすことができる。2030年までの対策が重要であり、日本がかじをきるために、核、貧困、教育、環境などさまざまな運動が結びつき、政治を変えていこう」と呼びかけました。
参加者から「自分の身近なところから何ができるか考え、行動したい」「日本と世界の比較、再エネの現状など知れてよかった」などの感想が寄せられました。
3月19日の「世界気候アクション」に呼応し、名古屋市中区栄で午後7時からスタンディングします。
(3月10日 しんぶん赤旗)