国際女性デーの8日、名古屋市では、男女の格差是正や女性の地位向上などを求めて「ウィメンズマーチ名古屋」が開かれ、約100人(主催者発表)がデモ行進やスピーチでアピールしました。主催は女性支援団体「SNAW」。
ウィメンズマーチはトランプ前米大統領への抗議活動として始まった運動。ジェンダー差別や暴力に反対する声をあげようと同日、東京や大阪でも開かれました。1月に結成した「SNAW」代表の藤原はづきさんは「コロナ禍で女性が経済的にも精神的にも追い詰められている。根底にある格差の是正をアピールしたい」。
参加者がリレートークし、賃金格差や性暴力などさまざまな場面での不平等を訴え。デモ行進では「貧困女性はここにいる」「声をあげよう」とコールしました。
「男が勝手に女の賃金を決めるな」のプラカードを持って参加した森紀代美さん(60)は「女性は低賃金を押し付けられ、政治の場から締め出されている。能力に関係なく性別で決められるのはおかしい」と話しました。
スーツにネクタイ姿で参加したミズノユミさん(31)は、就職活動で服装やマナーを指南する本やサイトについて「『女性のノーメイクはNG』など、女性らしさ、男性らしさを押し付ける差別が多く含まれている。肌が弱く化粧ができない人やしたくない人もいる。本人のジェンダーアイデンティティー(性自認)を尊重してほしい」と話しました。
日本共産党衆院東海比例予定候補のもとむら伸子衆院議員、長内史子氏が参加しました。
(3月10日 しんぶん赤旗)