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不況でこそ賃上げを 各地で宣伝 愛知 国民春闘共闘

 愛知県労働組合総連合(愛労連)と愛知県国民春闘共闘委員会は7日朝、トヨタ自動車のオフィスがある名古屋駅ミッドランドスクエア前で「2021年春闘」のスタート宣伝に取り組みました。

 31人の組合員が参加し、「コロナ禍でも誰でも普通に暮らせる社会に」、「大幅賃上げ、社会保障の充実」の横断幕を掲げ、春闘方針を書いたビラ入りティッシュを配布。1時間の行動で1500部配り切りました。

 愛労連の知崎広二議長は、コロナ禍で「残業が減って減収で生活が大変」、「非正規なので休業補償がない」など非正規労働者の声を紹介し、「自助、共助を強調する菅政権のコロナ対策は無為無策。不安なく、誰もが人間らしく暮らせるよう1500円の全国一律最賃制、消費税減税と中小企業支援、保健所の体制強化など医療・社会保障充実をめざして一緒に声をあげよう」と話しました。

 各労組役員がマイクを持ち、「コロナ感染拡大で医療現場は限界に近い。国は医療現場に緊急に支援策を講じるべきだ」、「公務員の大幅人員削減で、コロナに対応する保健所職員は長時間・過密労働になっている。みんなで力を合わせて改善しよう」などと訴えました。

 ビラを受け取った男性(52)は「菅首相のコロナに関する経済対策はひどい。大企業は何とか持ちこたえているが、抜本対策を取らないと中小の倒産は増えると思う」と話しました。

 愛労連と春闘共闘は6日朝、デンソーなどトヨタ系企業が多くある刈谷市でも宣伝しました。

(1月8日 しんぶん赤旗)