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コロナ禍 解雇・雇い止めは許さない 「生活できぬ」切実な声 各地で労働相談ホットライン

切実な相談に応じる相談員=27日、名古屋市熱田区

 「退職をすすめられた」「生活費が足りない」―。全労連が全国いっせいに取り組んだ「コロナ禍で解雇・雇い止めは許さない!労働相談ホットライン」(27日)には各地で切実な相談が次々に寄せられました。

■ 愛知

 愛労連は名古屋市内の事務所に電話を2台設置し、相談員のべ5人が応じ、19件の相談が寄せられました。

 友人(40代)から相談を受けた女性は、「友人はパートで6年働いている。体調不良で会社に休みたいと言ったら、上司から退職をすすめられたと話している」と話します。相談員は「5年以上勤続して申し出れば、無期雇用に転換できる。正社員と同じ扱いを受けられるので、友人に話してみてほしい」と答えました。

 タクシーの運転手は「パートで週5日働いている。お客がいなくてもノルマがある。給料が減らされ、緊急小口資金も利用したが、生活費が足りず苦しい」と切実。相談員は「健康であればいいが無理は絶対にだめ。最低賃金を下回っている可能性もある。いま生活費がないなら、生活保護を利用してみて。基準額との差額を受け取れる」と話しました。

 「外国人実習生を雇いたい。どこに相談すればいいか」(清掃業者)、「責任者を任せられたら周りから嫌がらせを受けた」(会社員)などの相談もありました。

 竹内創事務局長代行は、「解雇・雇い止めの一方で、トヨタは1兆3千億円もの利益を出している。大企業として雇用と下請けを守る責任は大きい」と指摘。「年末年始は労働相談が増える傾向があり、コロナ『第3波』や時短営業の影響が相談内容にも出ている。困った時には、すぐ相談してほしい」と話しました。

 愛労連の労働相談は052(881)1411(平日午前9時半~午後4時半)。

(12月1日 しんぶん赤旗)