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〝種苗法改定案を廃案に〟あいち食農健と愛労連が宣伝

種苗法改定案に抗議する、あいち食農健の人ら=24日、名古屋市中区

 日本の食糧・農業・健康を考える愛知の会(あいち食農健)と愛知県労働組合総連合(愛労連)は24日、名古屋市の金山総合駅前で種苗法改定案の衆院可決に抗議し、「参院で廃案にしよう」と訴えました。あいち食農健は月1回の駅前宣伝を10年以上続けています。

 衆院本会議は19日、農家の声も聞かず、種苗の自家増殖を禁じる種苗法改定案を自公維の賛成で可決しました。立憲民主党、共産党は反対しました。

 土井照雄・食農健幹事らがマイクを握り、菅政権は「優良品種の海外流出を防ぐため」というが、海外流出は現行法で禁止されており、「自家増殖」を認めるのは世界的な流れだと指摘。本当の狙いは、農家に毎年新しい種子を購入せざるを得なくすることにあり、巨大種企業の支配ともうけを許すことになると警鐘をならしました。「農業の崩壊を招き、食の安心と安全が脅かされる。新型コロナ禍で作物の輸入量が減るなか、食料自給率を上げなければいけないのに逆行する行為だ。食と農業を支える農家をみんなで応援し、一緒に声をあげてほしい」と、種苗法改定案の廃案を求める請願署名をよびかけました。

 ビラを受け取った年配の女性は「種取れなくなるの? 知らなかった。それはいけない、がんばって」と激励しました。

(11月27日 しんぶん赤旗)