名古屋市の労働組合や医療・福祉団体などでつくる「敬老パスと地域交通拡充で元気な名古屋をつくる会」は21日、縁日で賑わう日泰寺前(千種区)で「敬老パス・地域交通の拡充を求める」署名行動に取り組みました。共同代表の丹羽典彦・年金者組合愛知県本部委員長ら13団体32人が参加し、1時間弱で参拝者70人が署名をしました。
敬老パスは、65歳以上の市民が一定額の負担で市営のバスや地下鉄に自由に乗車できる制度。2月市議会で、2022年2月から私鉄、JRへの利用を拡大すると同時に、年730回の利用制限する法案を共産党以外の全会派の賛成で可決しました。
各団体役員がマイクを持ち、「地下鉄、私鉄がない地域がある。都心部に行くには何回も乗り換えが必要な地域もある。住む地域で格差をつくってはならない」、「同じ負担金を払って、利用制限はおかしい」と署名を呼びかけました。
南区の女性(71)は「バス、名鉄、地下鉄を乗り継いで来た。今日だけで往復6回使うことになる。週に2回病院、買い物にも敬老パスを使う。730回だと半年で回数オーバーになる」。名東区の男性(69)は「区内に私鉄電車は通っていない。電車だけでなく私鉄バスにも使えるようになれば便利」と署名しました。
80歳の義母と参拝に訪れた女性(51)は「義母は神社やお寺巡りが好きで、毎日のように行っている。回数制限されると楽しみが奪われ、家に閉じこもると健康にも悪い」と話しました。
(11月24日 しんぶん赤旗)