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医療・介護・福祉現場、人員と予算増やして 署名行動に「頑張れ」次々

「医療・介護に財政支援を」の呼びかけにこたえて署名する女性ら=14日、名古屋市中区

 名古屋市中区で、新型コロナ感染の再拡大で困難を抱える医療・介護・福祉現場の声を世論に広げ、人員や予算増を国に求める「ドクター・ナース・介護ウエーブ」が14日に行われました。愛知県内の医労連、民医連、自治労連の役員ら20人が参加しました。

 繁華街で署名行動に取り組み、参加者が協力を呼びかけると次々に人が集まり、1時間で200人以上が署名。1筆ずつ消毒するなど感染対策を行いました。

 保育士の女性(25)は「入院したときに、看護師さんがすごく忙しそうだった。人を増やして少しでもゆとりを持たしてあげたい」と話しました。

 年配の女性は「保険料が毎年上がっていく。生活が大変。負担が増えるなら、ちゃんと必要なところに使ってほしい。助けになれば」と署名。両親の介護をしている女性は「両親も高齢になり、自分も将来、助けが必要になると思う。働く人が大変では落ち着かない」と語りました。医療機器販売や医療事務の人たちも署名。「がんばれ」と激励の声が相次ぎました。

 署名に先立って開かれた集会で、県医労連の西尾美沙子書記長は「現場は自分の感染や患者に感染させたりする恐怖とたたかいながら従事している。人手不足も重なり、過酷な労働実態は深刻さを増している」と述べ、「受診抑制などで病院経営も悪化し、多くの事業所で賞与が下がっている。抜本的な支援が必要。元気に声を上げていこう」と話しました。日下紀生・県社保協事務局次長が社会保障をめぐる情勢を報告しました。

 集会後、「医療や介護に財政支援」、「病院赤字でボーナス下がる」など元気にコールし、署名行動の現場まで練り歩きました。

(11月17日 しんぶん赤旗)