愛知県労働組合総連合(愛労連)パート・臨時労組連絡会は3日、名古屋市内で「第24回愛労連パート・臨時・非常勤などの元気の出る集会」を開き、パートの女性ら61人が参加しました。
連絡会の平野正一代表幹事が「コロナ禍で解雇・雇い止めは全国で6万人を超え、大半はパートや臨時の非正規で多くは女性。均等待遇の実現、最低賃金の大幅引き上げの運動を広げよう」と訴えました。
活動交流で静岡県からリモート報告したユーコープ労組役員は「静岡、神奈川、山梨3県の生協が2013年に統合し、正社員は勤務地に関わらず統一賃金。パートは最賃が違うため、神奈川の時給が高く、山梨が一番低い。格差是正めざし運動している」。名古屋市立保育園のパート保育士は「市議会要請や市交渉を繰り返し、夏季休暇や一時金支給を勝ち取った」と運動の成果を述べました。
ゲストの作家・雨宮処凛氏が参加者とトーク。民間保育園の非正規保育士が「コロナ第一波で休園し、職員は自宅待機。給料は正規は全額、非正規は6割しかでなかった。飲食店勤務の友人は解雇になった」と訴え、雨宮氏は「女性が支えている飲食、観光、サービス業が経営難で深刻。持続化給付金が夏に切れ、雇用調整助成金も年末まで。国の追加支援が必要」と答えました。
公共施設の非正規職員が「正規、非正規の均等待遇改善へは何をすればいいか」と問いかけ、雨宮氏は「コロナを通じて、貧困や格差、社会の矛盾を知った人が多い。正規も減収、解雇にあっている。非正規、正規も同じ働く者として力を合わせ、社会のセーフティネットをつくっていこう」と強調しました。
(11月7日 しんぶん赤旗)