■ 愛労連 ハローワーク前宣伝
愛知県労働組合総連合(愛労連)は29日、名古屋市中区のハローワーク前で新型コロナの影響や要望を聞くシールアンケート調査に取り組み、求職者や事業者と対話しました。
調査は4月から毎月実施しています。6回目の今回は厚労省が10月16日時点の解雇や雇い止め(見込み含む)が6万6953人(愛知県は3679人)と発表したのをうけて行いました。
知崎広二議長ら組合員10人が参加。知崎議長は「コロナの収束が見通せない中で、解雇、雇い止めは6万人を超えた。菅首相は臨時国会での所信表明で具体的な対策を示さなかった。雇用と生活を守るため、要望を聞かせてください」と呼びかけました。
アンケートには求職者23人、事業所関係2人が応じ、退職理由は半数が解雇や雇い止めなど会社都合でした。暮らし向きでも「大変苦しい」「苦しい」を合わせて6割ありました。
下請けの自動車部品会社で働く男性(42)は「親会社からの発注が激減し、会社は7月に人員整理した。20年も現場で働いていたので事務や営業職は無理。求人が少なく自分に合った仕事が見つからない」。「暮らしが大変苦しい」にシールを貼った男性(38)は「雇用契約が6月で切れた。会社の経営が厳しいからと延長がなく解雇。失業手当は給料の6割しか出ない。健康保険料も全額負担なり苦労している」と話しました。
飲食店で働いていた外国人女性は「求人募集広告を見て、何件も応募したが外国人だと判ると不採用になる」。定年退職して職探しにきた男性(65)は「年金だけでは生活できないので職を探している。年齢制限の求人が多く、なかなか仕事が見つからない」と言います。
愛労連相談センターの市川浩さんは「8、9月の調査より、雇い止めや解雇が増え、人が減って深刻になっている。特に女性、高齢者、外国人は厳しい。困ったことがあれば悩まず相談してほしい」と語りました。
労働相談センターは平日午前9時半~午後4時半、無料相談を実施しています。フリーダイヤル0120(378)060。
(11月1日 しんぶん赤旗)