■ 愛知・私大推薦入試 宣伝の民青と対話弾む
「教育に予算を使ってほしい」、「貧困や格差をなくしてほしい」―。愛知県内で私立大学の推薦入学試験が始まり、日本民主青年同盟愛知県委員会が会場前で宣伝し、受験生と対話しています。民青同盟の活動紹介も「一緒に運動したい」と好評で、多くの受験生が加盟しています。
■ 加盟相次ぐ
日本福祉大学(美浜町)の最寄り駅前では24、25の両日、帰途につく受験生に、「学費が無償になったら何したい?」、「新型コロナ対策で必要なことは?」と問うシール投票や受験生アンケートへの協力を求めました。日本共産党愛知県員会も協力。河江明美副委員長、長内史子党県青年学生部副部長(衆院東海比例予定候補)も参加しました。
「社会問題で気になること、興味あること」の回答で多かったのは「格差・貧困」、「ジェンダー、差別をなくす」でした。
社会福祉学部を受験した高校生は「私の同級生はコロナで親の飲食業の経営が苦しいので進学をあきらめました。お金の心配なく学べるよう予算を使ってほしいです」。看護師を目指す受験生は「アメリカでは黒人差別が大きな話題になり、コロナ禍でも保険に入っていないと病院に行けないと聞く。アメリカほどではないけれど、日本でも格差が広がっていると思う。誰もが医療を受けられるようにしたい」と話しました。
「格差・貧困がどうして広がるのか知りたい」という社会福祉学部の受験生は、同盟員が資本主義の利潤追求の仕組みなどを説明。「資本主義の中から新しい社会の担い手がうまれ、アメリカでも社会主義の流れが起きている」と話すと、「資本主義についてもっと知りたい」と話しました。
教育心理学部の受験生は「子どもの頃にいじめにあい、誰にも相談できず悩んだ。気軽に相談できる臨床心理士になりたい」と話します。同盟員が「日本の学校にはカウンセラーが1人しか配置されていない。日本の教育予算は世界で最低クラス。いっしょに政治を変えましょう」と呼びかけると、「いっしょに運動したい」と加盟しました。
大分県から来た受験生は「隣の熊本県は地震や水害で大きな被害にあった。大学生になったら被災地ボランティアに行きたい」と言います。民青のボランティア活動を紹介されると「入学したらぜひ参加したい」と語りました。
(10月27日 しんぶん赤旗)