「1円の引き上げは低すぎる」―。新しく改定された最低賃金が実施された1日、愛知県労働組合総連合が名古屋駅前で全国一律の最賃制度創設、最低賃金1500円以上を求める宣伝をしました。
組合員ら20人が参加。「コロナ禍だからこそ全国一律」と書いたノボリを掲げ、駅利用者にビラを配布し、シールアンケートに取り組みました。
知崎広二・愛労連議長や西尾美沙子・県医労連書記長らが、「愛知県は1円上がっただけの927円。全国でも3円上がったのが最高。ゼロの県もある。全国どこでも8時間働けば普通に暮らせる賃金にしよう」、「コロナ禍で奮闘している医療や介護で働く人は非正規が多い。最低賃金に近い賃金で働く人も少なくない。一緒に1500円をめざしましょう」と訴えました。
「1500円以上に引き上げ」にシールを貼った保育士(27)は「私は正規だが、早朝や夜間、土曜日だけ勤務のパート保育士が多い。パート保育士は時給千円を超えるくらい。同じ仕事なのだから時給1500円以上にしてほしい」。女子学生(21)は「昨年からスーパーでアルバイトしている。時給1050円。今年は上がると思ったが据え置きでがっかりした。コロナ禍でアルバイト先が少ないので今の仕事を続けるしかない」と話しました。
(10月3日 しんぶん赤旗)