名古屋市東区の中部電力本店前で9月30日、福島原発事故の仙台高裁判決に連帯したリレートークが行われました。「中電本店前金曜行動市民の会」と「だまっちゃおれん!原発事故人権侵害訴訟・愛知岐阜」原告団が呼びかけ、50人以上が参加。「原発ゼロの社会を」と力強く訴えました。
仙台高裁は同日、国と東京電力の責任を認め、「生業(なりわい)を返せ、地域を返せ」と訴えた原告約3600人に総額10億円の賠償を命じました。同様の集団訴訟は全国で約30件。二審判決は全国で初めて。
中電前で、市民の会の村田聡さんが「すばらしい判決が出た!」と話すと大きな拍手が沸き起こりました。村田さんは「どれだけ待ち望んだか、原発ゼロに向けて新たなスタートだ」と話しました。
名古屋高裁には福島県から愛知・岐阜に避難している7世帯23人が控訴しています。原告団長の岡本早苗さん(42)は「勇気づけられた。国と東電の責任を認める判決が出るよう名古屋高裁に訴えていきたい」。南相馬市から避難している伊藤廣昭さん(67)は「本当にうれしい」と涙ながらに話しました。
愛知岐阜弁護団の田巻紘子事務局長らは、一審判決よりも責任論を前面に出した判決だと強調し、「名古屋高裁でも勝利し、原発と決別した社会をめざす第一歩にしよう」と話しました。
日本共産党のもとむら伸子衆院議員のメッセージが紹介されました。社民党の平山良平県連副代表、緑の党・東海の尾形慶子代表があいさつしました。
(10月2日 しんぶん赤旗)