ニュース

愛知・大村知事のリコール運動 表現の自由を否定

「表現の自由を守れ」と訴える(左から)江上、すやまの両氏=25日。名古屋市中区

■ 党愛知県委 反対の宣伝

 日本共産党愛知県委員会は25日、「高須クリニック」院長の高須克弥氏が発起人となり河村たかし市長が支援する大村秀章知事のリコール運動に反対する宣伝をしました。

 すやま初美副委員長(衆院愛知7区予定候補)、江上博之名古屋市議がマイクを握り、県勤務員がビラを配布。リコール運動の本当の狙いが「表現の自由」の否定であり、侵略戦争の肯定であると訴えました。

 リコール運動は、あいちトリエンナーレ「表現の不自由展・その後」(2019年)の作品の中に昭和天皇や日本軍人を侮辱・揶揄する表現があったとし、展示を許可した大村知事は知事にふさわしくないというもの。署名は25日から2カ月間実施します。

 すやま氏は「高須氏は『南京もアウシュビッツもねつ造』と発言し、河村市長も『南京大虐殺はなかった』と侵略戦争を肯定しています。日本共産党は反戦平和をつらぬき98年。歴史の改ざんを許さず、表現の自由を守ります」。江上氏は「市長は多様な表現の場を保障し、表現の自由を守ることが義務づけられています。リコール運動よりコロナ対策に全力をつくすべきです」と訴えました。

 ビラを読んでいた女性(68)は「大村県政の賛否は別にして、今はコロナから県民の命を守るべき時。河村市長の行動は間違っている」。男性(32)は「リコール運動は次回のトリエンナーレへの圧力、干渉運動だと思う」と話しました。

(8月27日 しんぶん赤旗)