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ミニシアターは映画支える場所 名古屋で本村議員とシネマスコーレ代表 共同の広がり語る

シネマスコーレの木全氏(左)と懇談する本村氏=24日、名古屋市

 日本共産党の本村伸子衆院議員は24日、名古屋市のミニシアター(小規模映画館)「シネマスコーレ」を訪れ、木全純治代表取締役(71)と懇談しました。新型コロナウイルスの影響や文化を守る共同の広がりについて意見交換しました。

 シネマスコーレは、1983年に設立した映画館。アジア映画や日本映画、インディーズ作品など幅広く上映しています。

 本村氏がコロナの影響について尋ねると、木全氏は約3万人から支援が寄せられ全国の劇場・団体に分配された「ミニシアター・エイド基金」の活用やグッズ販売で5~7月の売り上げ減少分を補てんしてきたと報告。「8月からは例年の売り上げに戻したいが再び感染者が増えてきていて不安もある。座席の間隔をあけ、消毒・換気を徹底するなど感染防止策をとり、できる限り開いていきたい」と話しました。

 本村氏は「経済活動と感染防止を両立させるためにもPCR・抗原検査を徹底する必要があると強調。「ミニシアターを守れ」の世論と運動が広がり、新型コロナ対策の第2次補正予算が拡充されたことを紹介しました。

 木全氏は、「世界の文化を受け入れ、社会的な作品も上映するミニシアターが『映画文化を支える大きな場所だ』との認識が広がり、基金や補正予算につながったのは重要な成果だ」と指摘。今後は、映画製作の拠点づくりなど、つくり手を支える仕組みを確立させていきたいと話しました。

 本村氏が、コロナ危機を乗り越え文化・芸術を大切にする国づくりをめざす党の提案を紹介し、「フランスの10分の1、韓国の9分の1という文化予算を変えていきたい」と話すと、木全氏は「賛同できる方針だ」と応じました。

(7月28日 しんぶん赤旗)