日本共産党愛知県委員会は15日、JR東海に対し、新型コロナ禍のもと、環境破壊と浪費のリニア中央新幹線の工事を中止し、計画の白紙撤回を求めて申し入れました。本村伸子衆院議員、須山初美県副委員長、鷲野恵子前県議、青木朋子前名古屋市議らが参加。中央新幹線愛知工事事務所の職員が応対しました。
申し入れは▽リニア中央新幹線建設工事をただちに中止し、リニア中央新幹線計画を白紙撤回する▽東海道新幹線の大規模災害リスクに備えるなど安全対策を優先させる▽地域住民の「足を守る」公共交通機関として、在来線の安全性・利便性の確保へ投資を振り向け、地方鉄道網の拡充をはかる―の3項目です。
本村氏らは「コロナ禍のもと新幹線の収益が8割も減少した。リニアの採算は取れるのか」、「テレワークなど生活様式が変化するなか、計画を見直すべきだ」、「静岡県の大井川水系の10市町、長野県南木曽町の住民が、『命の水が奪われる』と声をあげている。住民の声を尊重すべきだ」と工事中止を強く求めました。
愛知県に関わる問題として「県内工事の残土はどこに運んでいるのか」、「3月予定の名古屋駅周辺工事の説明会がコロナで延期になった。説明会日程はどうなるか」などを問いました。
工事事務所職員は「要望は関係部署に伝える。残土は豊橋市の三河湾明海(あけみ)に運んでいる。説明会は3密を避け、どのようにするか検討中」と答えました。
(6月17日 しんぶん赤旗)