愛知県労働組合総連合(愛労連)の労働相談センターは5月中旬から派遣労働者からの相談が増えています。
総務省が5月29日に発表した4月の労働力調査では、非正規労働者が2019万人と、前年同月比で97万人減少。新型コロナウイルス感染拡大による企業業績の悪化が非正規労働者を直撃しています。
解雇や雇い止めの相談が増え、機械製造会社で働く40代男性が「派遣先の経営状態が悪く5月末で仕事がなくなった。雇用期間がある6月は休業手当の6割を補償すると言う。新たな派遣先は、今の賃金の3分の2に。新たな派遣先を断れば自主退職になる」と言います。愛知県は自動車関連企業で働く人が多く、30代外国人男性は「契約期間の定めなしの常用派遣で働いている。仕事がなく5月末で解雇と言われた」。50代女性は「4月末に雇用契約を5月末までと言われた。派遣先は新型コロナの影響で仕事がない。派遣元から5月末まで休業手当を6割支払うから退職届けを出すように言われた。との相談でした。
正社員の女性からは「不動産販売会社に勤めている。コロナで会社の資金繰りが苦しいと賃金を10万円下げられた。5月の売り上げがないと解雇だと言われた」の相談も。
労働相談センターの相談員は「総務省の発表は4月の調査。5月はさらに悪化している。雇い止めや派遣切りの増加が予想される。一人で悩まず相談を」と語りました。
愛労連の労働相談センターは、平日の午前9時半から午後4時半まで無料相談を実施しています。フリーダイヤル0120(378)060。
(6月3日 しんぶん赤旗)