全国労働組合総連合(全労連)の呼びかけで16日、新型コロナウイルスによる影響を無料で電話相談に応じる「「全国いっせい新型コロナ問題労働相談ホットライン」が行われ、東海北陸信越各県で深刻な実態が浮き彫りになりました。
愛知県では名古屋市の労働会館に5台の電話を設置。弁護士、医療関係者や労働組合役員ら41人が応対し、45件の相談がありました。
ホテルの清掃業務をしている50代男性は「客が減り週休とは別に週2日休みになった。休みの1日分は休業手当が出るが残りの1日はでない」。4月採用の公立図書館司書は「採用が5月中旬に延期。4月の賃金補償の話がない」。自動車部品下請け会社の50代男性は「会社から、部品生産を再開しても元の水準に戻るのは難しい。6月以降の雇用は無理と言われた」など相談の半数以上が休業補償や雇用継続の相談でした。
「派遣で倉庫内作業をしているが、契約打ち切りが通告された。寮に住んでいるので住むところがなくなる」、「飲食チェーン店が3月から休業。正社員には休業手当が出たようだが、パートには全く話がない」などの相談もありました。
愛労連の竹内創事務局長代行は「休業手当相談が圧倒的。雇用情勢の悪化により、雇い止めや派遣切りの増加が予想される。一人で悩まず相談してほしい」と語りました。
愛労連の労働相談センターは平日(午前9時半から午後4時半)の無料相談を実施しています。フリーダイヤル0120(378)060。
(5月19日 しんぶん赤旗)