「8時間働けば人間らしく暮らせる賃金を」―。2020春闘で愛労連と愛知春闘共闘は12日夜、大企業の集中回答をうけ名古屋駅前で宣伝し、80人以上が参加しました。
知崎広二愛労連議長は、大企業の回答が軒並みベア(賃上げ)ゼロか低水準にとどまっていることを批判。「大企業は449兆円もの内部留保をため込んだが、労働者や下請けに回る気配が一向にない。新型コロナの影響でますます経済は冷え込む。春闘はこれからが本番。労働者の賃金を増やし、地域活性化で景気回復させよう」と訴えました。
宣伝では、4㌧トラックを利用した大型スクリーンに傘下組合から寄せられた「私の実現したいこと」動画を映し出しました。「人を増やして!」「非正規の処遇改善を」など切実な声が通行人の注目を集めました。
「景気後退をはね返す」シール投票にも取り組みました。「中小企業の支援」にシールを貼った大学生は「今のバイトは1000円以下。大企業の独占を防いで、いろんなアイデアが出てくるようになれば社会が面白くなる」と話しました。
足をとめた若者2人に最低賃金を聞くと、「940円ぐらい」「そんなにあるの?」と返答。「愛知の最賃は926円。東京は1013円だけど、全国で200円以上差がある。コンビニの商品の値段は一緒なのに」と紹介すると、「全国一緒のほうがいいよね」と時給1500円にシールを貼りました。
(3月14日 しんぶん赤旗)