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高蔵寺弾薬庫撤去求め春日井で平和マラソン

平和を願い走るランナー=8日、愛知県春日井市

 愛知県春日井市で8日、全国の航空自衛隊基地のなかで最大規模の弾薬を保管する高蔵寺分屯基地の撤去を求める「第36回高蔵寺弾薬庫一周平和マラソン」が開かれました。

 小学1年生から85歳のお年寄りまで314人が16・5㌔、8・5㌔、3㌔のコースで健脚を競いました。

 主催したのは、県平和委員会、新日本スポーツ連盟県連盟、尾張中部地域労働組合総連合など11団体でつくる実行委員会。

 主催者あいさつした高橋信・県平和委員会理事長は「今日8日は78年前、旧日本軍がアメリカのハワイ真珠湾、イギリスの植民地だったマレー半島を奇襲し、対米英戦争が始まった日。悲惨な戦争を許さず、平和の思いを込めて走ってください」と話しました。

 春日井市議会は弾薬庫撤去の決議をしていて、伊藤太市長からメッセージが寄せられました。日本共産党の石田裕信市議が激励のあいさつをしました。

 集合・出発場所の宮前公園には、広島・長崎の原爆被災地を撮った原爆パネルを展示。ヒバクシャ国際署名コーナーも設置。参加した中高校生らが「核兵器はいらない」と次々と署名をしました。

 3㌔コースに女子小学生(10)と参加し完走した女性(38)は「ジョギング仲間に誘われて初めて参加しました。平和だからこそジョギングやスポーツが楽しめます」。背中に「9条守れ」のゼッケンをつけて走った男性(67)は「憲法9条守れの願いを込め走りました」と語りました。

(12月11日 しんぶん赤旗)