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住民の命と健康守れ 透析継続 町民の願い東栄医療センター問題で県に共産党が要望書提出

医療委縮しないよう要請する(右から)すやま、下奥、山口、浅尾の各氏=29日、愛知県庁

 日本共産党愛知県委員会は28日、愛知県庁を訪れ、愛知県東栄町の東栄医療センター(旧東栄病院)の医療機能をこれ以上縮小しないよう要望書を提出しました。浅尾もと子東栄町議、下奥奈歩前県議、須山初美党県常任委員、山口清明前名古屋市議の4人が参加。県保健医療局地域医療支援室の職員が応対しました。

 東栄医療センターは、1961年に地域住民が土地や資産を出し合い開設。87年に人工透析を開始し、一般病床は最大70床ありました。ところが町は医療スタッフの不足や経験難から、来年には、奥三河3町村唯一の透析を中止し、無床化を進められようとしています。

 浅尾町議は、人工透析患者でつくる「新城地域腎友会」が人工透析室継続を求める署名に取り組み、町の人口の約3割(970人)が署名したと強調。「転院をすすめられ困惑している」、「透析後は体調も悪く、長距離移動は難しい」など声を紹介し、「一番近い別の病院まで約1時間かかり、患者に大きな負担がかかる。多くの町民が継続を望んでいる」と訴えました。

 下奥前県議は、県の「へき地医療支援」不足を指摘。「地域医療を守る第一の責任は県にある。県民の命を守る役割果たしてほしい」と話しました。

 県は「透析中止を報道で知り、町に事実確認をした。町が協議した結果の判断だと思うので尊重したい」と述べ、それでも「町から相談があれば応じる」と答えました。

(11月30日 しんぶん赤旗)