11月11日の「介護の日」にあわせ、愛知県内の医師、看護師、介護職員ら50人が9日、国の責任でいのちと人権が大切にされる社会保障の拡充を求めて、名古屋市中区の栄公園で「ドクター・ナース・介護ウエーブ」に取り組みました。主催は県医労連、県民医連、自治労連県本部。
集会で西尾美沙子・県医労連書記長が「安全・安心の医療・介護めざし、現場の声をあげていこう」と訴えました。
リレートークで北区の介護施設職員は「介護職場は非正規が多い。正規職員も賃金が低く離職率が高い。処遇改善を」。南区の病院看護師は「医師、看護師、技師、どの職種とも人手不足。急患や病状急変時の対応が大変。人員増が必要」と話しました。
日下紀生・県社保協事務局次長は「日本の医師数は欧米より少ない。国は医師を増やさず、反対に病床削減、全国424の公立・公的病院の再編・統合をやろうとしている。国民の命と地域医療を守るため反対の声をあげよう」と強調しました。
集会後、参加者は栄公園から繁華街へサウンドデモ。ラップ調のリズムに乗せて「安心できる医療・介護がしたい」「いつでも笑顔で働きたい」などのコールを響かせました
その後、署名行動では、若者や女性の署名が目立ちました。
女子高校生(17)は「看護師の姉が夜勤の連続で疲れた顔で帰ってくる。看護師を増やしてほしい」。福祉系の専門学校に通う男性(21)は「来年4月から介護施設に就職予定。賃金、長時間勤務など改善してほしい」と話し署名しました。
(11月12日 しんぶん赤旗)