国際芸術祭・あいちトリエンナーレ2019の企画展「表現の不自由展・その後」が中止に追い込まれた問題で、「『表現の不自由展・その後』の再開をもとめる愛知県民の会」は7日、1日も早い再開を求めて芸術祭実行委員会と自民党県議団をはじめ県議会の全会派、無所属の議員に申し入れを行いました。
不自由展は日本軍「慰安婦」を象徴する「平和の少女像」などに抗議が殺到し、安全上の理由から中止されていました。再開を求める仮処分の審尋で不自由展実行委と芸術祭実行委が和解し、6~8日の再開を前提に協議しています。
申し入れ書は、実行委に対して①早急に公開の場で再開に関係する関係者の協議を開始する②和解案に基づく合意をする―ことを要請。議員に対して▽不自由展への脅迫と中止圧力に抗議の意思を示す▽「憲法21条を擁護し表現の自由を守りぬく」意思を示す▽歴史修正主義に反対し、旧日本軍戦時性奴隷制度の事実と旧日本政府に加害責任があることを明言する▽不自由展の即時再開を求める意思を示す―ことなどを求めています。
申し入れ書を受け取った県の担当者は、「知事は定例会見で再開に向けて準備していると話していた。決定がどうなるかを待っている状態です」と話しました。
参加した名古屋市の女性(38)は、「私は表に出て表現することは苦手だけど、今日は頭数になればと参加した。一日でも早く再開してほしい」と話しました。
(10月8日 しんぶん赤旗)