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性暴力を許さない 相次ぐ無罪判決に抗議 名古屋でフラワーデモ

性暴力を許さないと訴える人たち=11日、名古屋市中区

 「性暴力を許さない社会に」―。名古屋市中区栄の久屋大通公園で11日夜、性暴力犯罪の相次ぐ無罪判決に抗議するフラワーデモが開かれました。

 約80人が集まりました。思い思いの花や花柄のものを身につけ、スピーチに耳を傾けます。「#With you」、「性暴力は犯罪だ」、「司法に正義を」などと書いたボードを手にしています。

 「フラワーデモなごや」の呼びかけ人の具ゆりさんは、「名古屋では6月から始め、今回で4回目。愛知でも全国でも回を重ねるごとに取り組みが広がっています。性暴力を許さない社会に変えていきましょう」と呼びかけました。呼びかけ人の一人で作家の北原みのりさんのメッセージが紹介されました。

 被害女性の手記も紹介され、「16歳の高校生の時にボランティア活動に参加し、ボランティアの先輩から性暴力を受けた。おとなは信用できない」、「「性暴力を受け警察に相談したが男性警察官は『同意があったのだろう。仕事をして忘れろ』などと言う。被害者の身になって相談ののってほしい」と読み上げました。

 リレースピーチが行われ、外国人留学生は「母国も日本もレイプや性被害が横行している。両国とも女性の人権軽視があると思う」、DV被害の女性は「日本は1956年の売春防止法制定まで公娼(こうしょう)制度があった。今も風俗店やAVビデオが横行している。規制すべきだ」、女性弁護士は「被害者の叫び、勇気が大切。被害者に寄り添って取り組みたい」と訴えました。

 日本共産党愛知県委員会の須山初美常任委員が参加しました。

(9月13日 しんぶん赤旗)