愛知県美浜町で24、住宅近くの小形風力発電設備(出力20㌔㍗未満)の設置を規制する条例制定を求めて、住民団体が町に直接請求を行いました。
健康や安全に不安を抱く住民らが結成した「美浜町の風力・太陽光を考える会」は、直接請求に必要な有権者数の50分の1(376人)を大きく上回る、2265人から署名を集め、5月27日に町選管に提出。メンバー4人は、この日確定した、有効署名数2200人分の署名簿と条例案含む条例制定請求書などを環境課担当者に手渡しました。
会代表で名城大学教授の谷口義則さんは、「条例制定は将来の町にとってもメリットになる。美しい山や海を維持し、魅力的な町づくりをしていくためにも、議会でしっかりと議論してほしい。町民の声を受け止め、願いに応える結果をだしてほしい」と話しました。
7月10日の議会で谷口さんが意見陳述し、12日に採決が予定されています。
同町内では、昨年春ごろから、住宅から約40㍍のところに小形風力発電が建設され、今年2月から運用が始まっています。町は昨年7月に、住宅から300㍍以上離すことなど業者に求めるガイドラインを策定しましたが、努力義務にとどまっています。
(6月27日 しんぶん赤旗)