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楽しく気軽に選挙を語ろう 名古屋で青年ネットがトークイベント

さまざまなテーマでユーモアたっぷりに語りあいました=18日、名古屋市昭和区

 青年ネットAICHI(青年革新懇)は18日、参院選を前に選挙や政治を気軽に語ろうと、名古屋市内でトークイベントを開きました。YouTuber(ユーチューバー)「せやろがいおじさん」こと榎森耕助さんと名古屋市在住の芥川賞作家の諏訪哲史さんが招かれ、両氏の掛け合いに会場は笑いに包まれました。SNSや口コミで広がり、会場いっぱいの450人が参加しました。

 榎森さんは沖縄在住のお笑い芸人で、きれいな海辺で社会問題を痛烈に批判する動画を配信しています。諏訪さんは講演活動を通じて、非戦や平和への思いを若者にまっすぐ投げ込みます。演出家でネット共同代表の川村ミチルさんの進行でトークしました。

 榎森さんと諏訪さんは憲法や辺野古基地、年金、LGBTなど様々なテーマでユーモアを交えながらトークしました。

 年金では、老後資産が2000万円不足するとした金融庁報告書が話題になり、榎森さんが「報告書を受け取らなくても、状況は何も変わらんやん。国民の目をそらすだけで無意味な対応。学生が悪いテストの結果を受け取らず、勉強しないようなもん」と述べると会場から笑いと拍手がおこりました。

 平和憲法書き換えでは、諏訪さんが「参院選で自民党らに3分の2とられると一気に持っていかれる。権力をしばる憲法から国民をしばる憲法へ根本から変えられる」と話しました。

 知人に誘われて参加した20代の男女3人組は「笑いも多くて若者向けのいい企画でした」と語り、5カ月の子どもと参加した女性(31)は、「子育てにこれだけお金がかかるのかと、出産して初めて実感した。これから保育費、学費もかかる。無償化になれば本当にありがたい。子どもに税金を使うところに投票したい」と語りました。

 青年ネットの山本晃子さんは「若者の参加が多く、かつてなく盛り上がった。若者に楽しく選挙や政治のことを知ってもらえたと思う。また企画したい」と話しています。

(6月22日 しんぶん赤旗)