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福祉職の賃金なぜ低い? 武田議員×学生語る

武田議員(正面)と語り合う学生たち=20日、愛知県美浜町

 民青同盟日本福祉大学地区委員会は20日、日本共産党の武田良介参院議員を招いたトークセッションを愛知県美浜町で開きました。学生同盟員ら9人が参加し、武田議員とざっくばらんに語り合いました。

 主催者を代表して4年の学生同盟員が「福祉を学ぶ学生として、参院選に向けて福祉と政治の関係性を学び、深め、民青としての活動を強めよう」とあいさつしました。

■ ざっくばらんに

 武田氏は、参院選の争点や日本共産党の政策、国会議員の仕事内容や子育てしながらの議員活動など紹介。つどいは会場からの質問に答える形で進められました。

 「福祉職の賃金が低いのはなぜですか」との質問に、武田氏は「安倍政権は軍事費の予算を増やし、お金がないと言って社会保障の予算を増やそうとしない。福祉、介護の需要が増えるなかで、矛盾した予算を組んでいる」と指摘。「共産党は、政府の責任で介護・保育労働者の賃金を月5万円あげることを提案しているよ」と話しました。

 参院選の争点に消費税10%増税について、「政府は、消費税増税分は社会保障に使うと言ってきたけど、実際には社会保障に回さずに、大企業法人税の減税分にあててきた。安倍首相が増税根拠としてきた景気も悪化している。いま増税したらますます景気が悪くなる。増税しなくても、大企業の儲けや金融取引に税金をちゃんとかければ、社会保障に十分あてられる財源はうまれる」と話しました。

 1年の女子学生から「大企業の税金あげたら、日本から出ていかない?」と聞かれ、武田議員は「もともと日本は欧米に比べると優遇税制で税金が安く、その低い法人税は中小企業並みにすべきだ。企業が出ていくのは、税率が低いのが理由ではなく、現地の製品需要が旺盛であるなどが理由です」と答えました。

 「政治に興味を持ったのはいつ?」と質問に、武田氏は「大学の教育学部に入って、40人学級が当たり前の時代に、30人学級を掲げた看板が光って見えた。それが民青だったし、学びを通して教育現場の問題を解決するのは政治だと思った」と語りました。

■ 自分と一番近い

 入試宣伝や新歓企画で加盟した1年生同盟員も、「国会議員は毎日何をやっている?」、「技能実習生の差別的な扱いは政治の責任では?」など次々質問。武田議員が一つひとつ丁寧に答えました。

 参加した男子(1年)は「共産党の政策が自分の方向性と一番近いと思う。共産党が勝てるように選挙の手伝いもやっていきたい」。別の男子(3年)も「国会議員って遠い存在だと思った。話が聞けてよかった。原発とか戦争とか、安倍政権に政治を任せてたら国が滅ぶんじゃないかって思う」。1年生の女子から「政治は身近にいる生き物みたいな感じ。政治に関心がない人たちに政治のことを伝えていきたい」など感想が出されました。

 武田氏は「主権者は安倍政権じゃなくて、国民である私たち自身。政治や政権を変える1票を持っている。周りの人に政治を語って、一緒に選挙に行ってほしい」とエールを送りました。

(5月24日 しんぶん赤旗)