「安全・安心の医療と介護の実現のために、医師・看護師・介護士の大幅増員と夜勤改善を」―。名古屋市内で11日、「看護の日」(12日)を前にユニフォーム姿の看護師や介護職員らの切実な訴えが繁華街に響きました。愛知県医労連、あいち民医連、自治労連県本部、県社保協が主催する「ドクター・ナース・介護ウエーブ」に60人が参加しました。
栄公園(東区)で開かれた集会で石川淳子県医労連副委員長が「医療・介護労働者が健康で元気に働き続けるために、仲間をどんどん増やして、働きやすい環境をつくろう」と呼びかけました。
リレートークで、小松民子県社保協事務局長は「医療・介護の大幅増員は政治と密着している。今年は選挙の年。要求を勝ち取る運動に取り組もう」。看護師で北医療生協労組の池田幹人委員長は現場の労働実態を訴え、「自分たちの健康を守れなければ、患者の命を守れない。夜勤改善、大幅増員を訴えていこう」と話しました。
看護師1年目の藤澤茜里さん(22)は、「もっと人がいれば、と思うことがある。現場で自分が感じたことを、一人でも多くの人に伝えたい」と語りました。
参加者は中区栄の繁華街をめざしてパレード。その後、医師・看護師・介護職員などの夜勤改善や大幅増員、患者・利用者の負担軽減など求める署名への協力を通行人や買い物客らに呼びかけ、1時間ほどで300人以上が署名しました。
署名した女性(83)は、「まだ元気だけど、いつ世話になるかわからん。人が少ないとお互い大変だ。増やしてもらわないかん」と話しました。
(5月15日 しんぶん赤旗)