名古屋市名東区にある「戦争と平和の資料館 ピースあいち」で5日、開館12周年を記念した「ピースまつり」が開催されました。手作り雑貨や産直野菜の販売も行われ、多くの市民や支援者でにぎわいました。
会場近くの東邦高校軽音楽部が昨年に続いて出演。女子高生2人がアコースティックギターを演奏し、新しい曲から懐かしい曲まで6曲を披露。会場から大きな拍手が起きました。
高校生に続いて、94歳になる筑前琵琶奏者の久世旭如さんが登場。「戦時中は軍国乙女だった。今となれば、教育の恐ろしさを感じている。戦争が2度と起きないことを願う」と強調し、「姫百合の塔」、「耳なし芳一」の2曲を披露しました。
名古屋を中心に県内で活動する「オカリナ大地」によるオカリナ演奏や、ピースあいちスタッフ有志の朗読グループ「オリーブ」による朗読も行われました。
昨年5月に就任した宮原大輔館長は「多くのボランティアや市民に支えられ12年を迎えた。企画を行うたびに、戦争はまだ終わっていないことを痛感する。日常的に戦争や平和のことを伝える場として、これからも多彩に取り組んでいきたい」と話しました。
ピースあいち3階展示室では、21日(火)から7月6日(土)まで「沖縄戦と子どもたち」展が開催されます。
(5月10日 しんぶん赤旗)