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沖縄のたたかいに連帯 基地の危うさ保育園長語る 名古屋で学習会

米軍ヘリ部品が落下した緑ヶ丘保育園の人たちの訴えを聞く参加者=3日、名古屋市熱田区

 安保破棄愛知県実行委員会と愛知県平和委員会は3日、名古屋市内で沖縄県宜野湾市の緑ヶ丘保育園の神谷武宏園長らを迎えた学習会を開き60人以上が参加しました。

 神谷園長は、2017年12月の米軍ヘリ部品落下事故について「50㌢の物体が屋根の上で見つかったが、少しずれていたら園児が遊んでいた園庭に落ちた」と語り、「いまだに米軍は部品落下の事実さえ認めず、国は調査を全くしない。『保育園の上を飛ばないで』と署名を集め、昨年12月に外務省や防衛省などに要請したが政府の姿勢は変わらない」と述べました。

 園児の母親の宮城智子さんは「長女が世話になっている保育園に落ちた1週間後、今度は長男が通う普天間第2小学校に普天間基地所属ヘリの窓が落ちた。それまで基地問題に関心がなかったが『子どもを守りたい』の一心で署名を始めた」、与那城千恵美さんは「国の冷たい対応にショックを受けた。子どもたちを守るために保育園や学校上空での飛行中止を求めているだけ。日本政府は国民を守らず、米軍を守っているとしか思えない」と怒りの声をあげました。

 参加者から「日米地位協定があるから米軍基地に入って捜査ができない。地位協定の抜本改定が必要」、「日米の約束で学校や保育園の上は飛ばないことになっている。約束違反を黙認している安倍政権は許せない」などの発言がありました。

(3月8日 しんぶん赤旗)