日本共産党愛知県委員会と県教職員後援会は23日、名古屋市内で、党文教委員会責任者の藤森毅氏を招き、「教職員の働き方」について考える懇談会を開き、約40人の教職員が参加しました。
藤森氏は党提言『「教職員を増やし、異常な長時間労働の是正を―学校をよりよい教育の場に』を紹介。教職員の異常な長時間労働の実態、是正のための教職員増員の意義、教員の働くルール確立、非正規教職員の正規化と待遇改善について述べ、「業務多忙で教員が生徒に向き合えない。現状を真剣に追求しなければならない」と強調しました。
参加した中学校教員は「授業のほかに部活指導、針路相談など多忙。教材準備などを自宅でやらざるをえない」、高校教員は「大学進学の実績をあげるため補習が増えている。早朝から夜まで仕事。本を読む時間もない」、小学校教員は「教員は増えないのに、道徳や英語など教える教科が増え大変」など現場の状況を報告しました。
教育委員会や学校の改善の取り組みについては、「運動会の廃止や時間短縮。放課(授業と授業の間の休憩時間)の短縮を検討している。子どもや保護者の楽しみを奪うもの」、「外国籍の児童・生徒、帰国子女が増えている。教育委は丁寧な対応と言うが、教員を増やさないと対応できない」などの意見が出されました。
藤森氏は、「提言について大きな反響があった。政治的な立場を超えて一致して運動できる内容。統一地方選、参院選で党を躍進させ提言を実現したい」と話しました。
(2月27日 しんぶん赤旗)