名古屋市西区で17日、「地域防災を考えるシンポジウム」(地域防災を考える実行委員会主催)が開かれ、区内の町内会やPTA役員、保健委員ら50人が参加しました。東海豪雨(2000年9月)では区内を流れる新川が決壊し大きな被害を受けました。
西消防署長が来賓あいさつし、元名古屋市消防職員の緑川久雄・岡山県東備消防長が講演。阪神淡路大震災や東日本大震災の救援活動などを報告し、「カギは日常的に機能するあいさつや井戸端会議のような地域コミュニティ」と述べました。
パネル討論で、わしの恵子県議は、東海豪雨の救援活動を紹介し、「区内を流れる庄内川、庄内川の放水路として作られた新川流域の安全を確保するために、『洗い堰(せき)』がカギとなる」と強調しました。
青木ともこ市議は、市が取り組む巨大な貯留管建設、弱者が過ごしやすい避難所、名古屋駅周辺の都市開発と浸水対策など報告。
3代目の工務店を営む石原光朗さんは「『住居は福祉』であり、家の耐震補強などが必要」と述べました。
参加者から「東海豪雨で被害を受けた枇杷島地域の東海道本線や新幹線の橋梁(きょうりょう)はJR東海が早期に改修すべきだ」。「洗い堰は1㍍かさ上げしたが、再び氾濫しないように万全の措置を取るべきだ」、「地域の結びつきや繋がりを日常的に強めることが大切」などの発言がありました。
(2月23日 しんぶん赤旗)